専門・認定看護師の紹介
ここでは当院の専門・認定看護師を
ご紹介をいたします。
私の役割は、患者さん、来訪者そして医療従事者を感染から守ることです。病院内にいる全ての方が対象なので、院内には実働部隊の感染対策チーム(ICT)がおり、メンバーは医師、薬剤師、臨床検査師、看護師、事務員で構成されて組織横断的に活動しています。
自分の職種は看護師ですが、患者さんをはじめ来訪者、様々な職種の職員の方と接するので、毎日いろいろな発見があり、とてもやりがいがあります。これからも、感染拡大することなく安全な医療環境が提供できるように尽力していきたいです。
いたみを和らげその人らしく過ごせるように
がんの痛みは、がんと診断された時点で生じていることもあり、多くの患者さんが体験します。痛みは日常生活に多くの影響を及ぼし、気持ちのつらさも引き起こすことがあります。さらに痛みは体験するその人にしか分からない事であるため、その方のこれまでの生活や体験、取り巻く環境、精神面など影響する様々な要因を考えながら、体験する痛みに応じて、適切な治療・ケアが行われるようお手伝いします。
痛みが和らげられ、笑顔で穏やかに過ごす時間が増えたり、仕事や家事、趣味が継続できたりと、その人らしく過ごせたとき、とても嬉しく思います。一人でも多くの患者さんご家族と喜びを共有していけたらと思います。
がん患者さんは、がんの治療中だけでなく「がんかもしれない…」と感じた時から様々な苦痛や不安を抱えて日々を過ごしています。
そんな苦痛や不安を少しでも緩和することが出来るよう、患者さんを中心に、ご家族や医療スタッフなどのネットワークの調整役としての活動を目指しています。
がん化学療法に関わる医療スタッフからの相談を受けたり、研修会の開催もしています。
がん化学療法を受ける患者さんだけでなく、がんに罹患したすべての患者さんが“その人らしく”過ごすことを支えることを目標に活動を行っています。
がん化学療法に関する“困りごと”がありましたら、お声かけ下さい。
医療の進歩とともに、「緩和ケアは最期のケア」という考えから、「がんと診断されたときから行うべきケア」と緩和ケアの概念も大きく変化しています。
緩和ケア認定看護師はそういった「緩和ケア」を必要とする患者様とそのご家族に対して、身体的(痛みや息苦しさなど)・精神的(不安、気持ちの落ち込み)・社会的(仕事のこと、役割の変化など)、スピリチュア的(家族や友人などに迷惑をかけて申し訳ないなど)苦痛を少しでも緩和し、より良い日常生活を過ごせるように援助することが役割です。
私は現在、がんに対して積極的な治療が困難となった時「最期まで、その人らしく生きる」ための緩和ケア病棟に勤務しています。
緩和ケア病棟は「死に逝く場所」ではありません。「自分らしく生き、人生を全うするための場所」です。
一人一人の患者様とそのご家族との出会いを大切に、つらい症状を和らげながら、1日1日、笑顔で過ごせるようにお手伝いさせていただきたいと思っています。
そしてその看護に携わるスタッフのケアの相談相手となれる存在でありたいと考えて実践に取り組んでいます。
緩和ケアは、がんと診断されたときから行う、身体的・精神的な苦痛を和らげるためのケアです。
心身の辛さを抱えている患者さんとご家族が、今よりも穏やかに過ごせるよう、多職種と協働しサポートさせていただきます。
人それぞれ価値観やライフスタイルは個別的であり多様です。最期まで「その人らしく」過ごせるよう、患者さん・ご家族の意思や希望に耳を傾け、寄り添いながら支援していきます。
集中ケア認定看護師の役割は、急性かつ重症な患者様とそのご家族に対して、質の高い看護を提供するという役割を担っています。
急性期看護のOUTCOMEである「その人やその人の家族に未来を拓くこと」を念頭に、日々患者さんに向き合っています。
また、スタッフが自信をもって看護ケアが行え、働く意欲がもてる病棟作りが出来るよう指導と実践に努めています。
当院は高齢者救急を中心とした急性期病院として連携病院と協働し、地域完結型医療システムを構築する役割を担っています。私は専従として病院内外の認知症ケアに取り組んでいます。院内ではチーム回診や院内デイを行っており、せん妄の発症や遷延化予防、身体機能や認知機能低下の予防に努めています。また多職種と協働し、身体拘束低減下に向けた取り組みを行っています。院外では病院の近くにあるイオンスタイルで地域住民の方へ向けた健康相談「なでしこ保健室」に参加し、認知症の方を支えるご家族の相談等を行っています。ご自身の記憶と現状をすり合わせながら懸命に生きていらっしゃる認知症の方や介護されているご家族が、入院中少しでも安心して安楽に療養できるよう、またご自身の望む生活に早期に戻れるよう支援することを目指しています。
板寺 優子(訪問看護所属)
「住み慣れた地域や家で暮らしたい療養者の思いに寄り添い、健康ニーズに 応える地域のケア体制づくりを応援します」
地域や家庭で看護を必要とする全ての方に、水準の高いケアの提供と地域ケアの体制づくりが役割です。生活や生命の質の維持・向上とセルフケア能力を高める支援、介護者を取り巻く課題への解決策を提案します。療養者の意思決定支援と最期まで自分らしく生きることを尊重します。家庭や環境に配慮した安全な医療行為や看護知識と技術の提供を在宅チームと協働できる人材育成も担います。当院が地域包括ケアの要望の受け皿やネットワークの拠点として貢献できる取り組みを目指します。
お気軽に患者サポートセンター 入退院支援室にお声かけ、お知恵をください。
(訪問看護)
住み慣れたご自宅で生活していく中で、お身体のことでお困りのことや、分からないことがございましたら、訪問看護ステーションまでお声掛けください。訪問看護師、理学療法士、作業療法士、ケアマネージャーがチーム一丸となって在宅生活のお手伝いをさせていただきます。
皮膚・排泄ケア認定看護師は、褥瘡などの創傷やスキントラブルのある方へのケア、人工肛門(ストーマ)を造設した方のストーマケア、失禁などの排泄ケアへの援助を行っています。様々な原因で発生するトラブルに対して、予防や治癒を促すケアを実践、指導しています。
また、褥瘡回診やフットケア回診などチーム活動に参加し多職種で連携しながら、対象となる方々が抱えている問題に対してサポートしていきます。
患者さんやご家族の思いを大切にしながらその人らしい生活ができるように、個々に合わせたスキンケアや排泄ケアの援助を行っていきたいと思います。
クリティカルケア認定看護師金井 誠
保助看法の改正に伴い指定の研修を修了した看護師(診療看護師;Nurse Practitioner:NP)が一定の医師の指示範囲の中で患者様によりタイムリーな治療や医療処置を提供できるようになりました。これまでの看護師経験と医学的知識を融合することで、より患者様の最良のパートナーとして診療の補助と療養上の生活を支援させていただきます。
患者さんとご家族、地域住民の方々に対して質の高い看護サービスを提供できるように組織を改革し、発展させることが認定看護管理者の役割です。
日々の看護ケアが患者さんやご家族のニーズを充たし、看護職員一人ひとりが看護のやりがいを実感できるように、多職種との連携・協働を推進し、看護サービス提供体制の向上に取り組みます。
また、地域の組織間の連携を図るなど、地域全体の保健・医療・看護の質の向上もめざして活動していきます。
病院の理念でもある、『医療を通じて地域の皆様の幸福に貢献します』を実践するため、社会情勢や地域住民の困りごとにアンテナを張り、組織のチームワークを大切にしながら病院としてできることを考え実行します。そして、患者さんや家族が「ここで良かった」と安心し、満足して頂けるような医療・看護の提供をめざし、スタッフ教育やシステムの構築、多職種との調整などを行います。また患者さんのご意見や要望から課題を明確にし、対策と改善計画を立案し実行していくことで、更なる満足度の向上が図れるよう活動をしています。
看護師長、主任を中心に看護スタッフ全員が組織運営に参画できるように環境を整えることが認定看護管理者としての役割の一つだと考えています。
職場環境整備として、院内の「個」のスタッフが結束・協働し多職種チーム活動を患者さんやご家族に向けて提供できるよう勧めて行きます。また、個々のレベルアップやチーム活動力アップが図れる”共育”視点でのスタッフ教育プログラムの企画・運営に取り組みます。