認知症は予防できる?~早期発見のポイントと今日からできる習慣~
2026年5月28日(木)、地域住民の方を対象とした市民公開講座を開催しました。今回の講座では、認知症の早期発見や予防のポイントについて解説いただきました。
講師は、市川師長補佐(認知症看護認定看護師)です。
認知症は発症を完全に防ぐことは難しいものの、早期発見や生活習慣の見直しによって発症を遅らせたり、進行を緩やかにしたりできる可能性があります。
講演では、軽度認知障害(MCI)や認知症の初期症状について解説いただくとともに、認知症と間違われやすい病気についても紹介されました。

また、認知症予防のためには、バランスのよい食事や適度な運動、十分な睡眠、口腔ケア、社会参加などが大切であることをお伝えいたしました。
日頃からできることを無理なく継続し、気になる症状があれば早めに相談することの重要性について学ぶ機会となりました。
質疑応答の時間には会場から多くの質問が寄せられ、活発なやり取りが行われました。
その内容をQ&A形式でご紹介します!
症状の程度や仕事内容、職場環境によって異なります。医師が一律に就労を制限するわけではなく、ご本人に残されている能力を活かしながら働き続けられる場合もあります。必要に応じて地域包括支援センターなどに相談し、就労支援について検討することも大切です。
「夕食を食べたこと」を忘れる場合は注意が必要ですが、「何を食べたか」を忘れる程度であれば加齢による変化の可能性もあります。また、相手が直近の会話内容を覚えていないと感じる時は、聞こえづらさが原因で会話がうまく伝わっていない場合もあります。
受診を勧める際は、家族やかかりつけ医に事前に協力を得るなど、自然な形で医療機関につなげることが大切です。
間違いを指摘したり訂正したりするのではなく、まずは話を受け止めることが大切です。認知症の方は、特に感情の記憶が残りやすいため、否定されることで不安や悲しさを感じることがあります。対応に悩む場合は、ご家族やかかりつけ医へ相談することも一つの方法です。
しばらくして思い出せるのであれば、認知症ではない可能性が高いです。加齢に伴い言葉が出にくくなることはよくあります。適度な運動や会話、人との交流を続けることで脳への刺激となり、認知機能の維持につながります。
現在は認知症の進行を遅らせることを目的とした治療薬があり、一部には原因物質の除去を目指す治療もあります。ただし、使用には条件があり、すべての方が対象となるわけではありません。軽度認知障害(MCI)の段階であれば、生活習慣の改善などにより状態の改善が期待できる場合もあります。気になる症状がある場合は、早めに受診することが大切です。
当日は大変多くの皆さまにご参加いただき、認知症への関心の高さがうかがえる講座となりました。
講演中は、参加者の皆さまがうなずきながら熱心に耳を傾けており、質疑応答でも日常に根ざした具体的な質問が寄せられました。
今回の講座が、認知症について正しく知り、早期の相談や予防への一歩を考えるきっかけとなれば幸いです。